パソコンの処分方法4つを比較|捨てる前に売れるか確かめる

公開 2026年8月16日

パソコンは「粗大ごみ」として捨てられません

使わなくなったパソコンは、自治体の粗大ごみとして出せないのが原則です。資源有効利用促進法によって、メーカーに回収・リサイクルが義務づけられているためです。

処分の方法は大きく4つあります。このうち、いちばん先に確認すべきなのは「売れるかどうか」です。回収は無料でも0円ですが、買取なら値段がつく可能性があります。順番を間違えると、売れたはずのものを捨てることになります。

方法費用値段がつくか向いているもの
買取に出す無料のことが多いつく可能性がある発売から5年以内・動作する
メーカー回収PCリサイクルマークがあれば無料つかないメーカーが分かる・マークがある
認定事業者の宅配回収条件つきで無料つかない(回収のみ)古い・壊れている・複数台ある
自治体の回収自治体によるつかない上記が使えない場合

1. まず買取に出せるか確かめる

発売から5年以内で、電源が入って動作するなら、買取の可能性があります。 壊れていても、部品として値段がつくことがあります。

買取のほうが有利な理由は単純で、回収は「0円で引き取る」だけだからです。まず買取業者に査定を出して、値段がつかなければ回収に回す。この順番が損をしません。

査定は無料の業者がほとんどで、送料も無料のことが多いため、試すコストはほぼゼロです。パソコン買取の各社の条件はパソコン買取の比較にまとめています。

注意点は、キャンセルしたときの返送料です。 値段がつかず返してもらう場合、返送料が自己負担になる業者があります。「値段がつかなかったらそのまま処分してほしい」という選択肢を用意している業者もあるので、申し込み前に確認してください。

2. メーカー回収(PCリサイクルマークがあれば無料)

資源有効利用促進法により、メーカーは自社のパソコンを回収・リサイクルする義務を負っています。個人が使っていた家庭系パソコンも対象です。

2003年10月以降に販売された家庭向けパソコンには「PCリサイクルマーク」が貼られており、このマークがあれば追加の料金なしで廃棄できます。 購入時にリサイクル料金が含まれているためです。

マークがない古いパソコン(2003年10月より前に販売されたもの)は、回収時にリサイクル料金がかかります。

  • 向いている場合 … メーカーが分かり、PCリサイクルマークが貼ってある
  • 向かない場合 … メーカーが不明、自作パソコン、複数台をまとめて出したい

自作パソコンや、メーカーがすでに存在しない場合は、パソコン3R推進協会が窓口になります。

3. 国の認定事業者による宅配回収

2013年4月1日に小型家電リサイクル法が施行され、家電量販店や、法律にもとづく認定事業者もパソコンを回収するようになりました。

認定事業者の宅配回収は、箱に詰めて送るだけで完結します。メーカーを問わず、自作パソコンでも、壊れていても引き取ってもらえます。

代表的なのがリネットジャパンリサイクル株式会社で、環境省・経済産業省の両大臣から認定を受けています(認定番号 第24号)。条件は次のとおりです。

  • パソコン本体を含む回収は、1箱ぶんの宅配回収料金が無料
  • パソコンを含まない場合は 1,680円/箱(税込1,848円)
  • 1箱に 20kg・3辺合計140センチ以内。複数台入れても1箱ぶんは無料
  • ノート・デスクトップ・タブレット・iPad なども対象
  • 全国47都道府県に対応(離島は除く場合あり)
  • データ消去ソフトを無料で提供。おまかせ消去なら証明書も発行

古い・壊れている・複数台あるという場合は、この方法がいちばん手間がかかりません。

4. 自治体の回収

自治体によっては、小型家電の回収ボックスや、パソコンの拠点回収を実施しています。ただし対応は自治体ごとに大きく違い、パソコンを対象外にしているところもあります。

粗大ごみとして出せると案内している自治体もあれば、メーカー回収か認定事業者を案内している自治体もあります。お住まいの自治体のサイトで確認してください。

データ消去は自分でやるのが基本

どの方法を選ぶ場合でも、データの消去は自分で行うのが基本です。

  • 初期化(リカバリ)だけでは不十分なことがあります。 復元ソフトで読み取られる可能性が残ります
  • 消去ソフトを使うと、上書きによって読み取りを困難にできます。認定事業者が無料で提供している場合があります
  • どうしても不安なら、物理的にハードディスクを取り出すという選択もあります。ただし取り出したHDD単体の処分が別途必要になります
  • 業者に任せる場合は、消去証明書を発行してもらえるかを確認してください

なお、買取に出す場合も同じです。買取業者はデータ消去を行いますが、渡す前に自分で消しておくのが確実です。

迷ったときの順番

  1. 発売から5年以内で動くか? → はい なら、まず買取査定に出す
  2. 値段がつかなかった、または最初から古い・壊れている → PCリサイクルマークがあるか確認
  3. マークがある、メーカーが分かる → メーカー回収(無料)
  4. マークがない、自作、複数台、手間をかけたくない → 認定事業者の宅配回収
  5. 自治体が独自に回収している場合は、それも選択肢

捨てる前に一度査定に出す。 これだけで、売れたはずのものを0円で手放す事態は避けられます。

まとめ

パソコンは粗大ごみとして捨てられません。処分方法は買取・メーカー回収・認定事業者の宅配回収・自治体回収の4つです。

値段がつく可能性があるのは買取だけなので、順番としては買取査定が先です。動作する5年以内のパソコンなら、まずパソコン買取の比較で条件を見比べてください。

値段がつかなかった場合でも、PCリサイクルマークがあればメーカー回収が無料、なければ認定事業者の宅配回収が使えます。どちらの場合も、データ消去だけは自分で済ませておいてください。

出典

本文中の数値と引用は、下記の各社公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。 当サイトが独自に集計・調査したものではありません。

  1. [1]経済産業省「パソコンのリサイクル(資源有効利用促進法)」参考資料https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden/index02.html
  2. [2]PC3R「PCリサイクルマークについて」参考資料https://www.pc3r.jp/home/pcrecycle_mark.html
  3. [3]PC3R「小型家電リサイクル法によるパソコンの回収」参考資料https://www.pc3r.jp/home/koden.html
  4. [4]リネットジャパンリサイクル「パソコン宅配回収」参考資料https://www.renet.jp/