本・雑誌の処分方法|資源に出せる紙と、出せない紙の見分け方

公開 2026年8月25日

本や雑誌を処分するとき、「古紙に出せばいい」と考えがちです。ただ、自治体が古紙を回収していないことがあるのと、紙でも古紙に出せないものがあるという2点を知らないと、出したものが回収されずに残ります。

そして順番として、捨てる前に売れるか確かめるほうが損をしません。まとめて出せば送料無料の業者が多く、送る前にバーコードで価格を調べられます(本・古本の宅配買取おすすめ比較)。

自治体が古紙を回収していないことがあります

これがいちばん意外なところです。

名古屋市は、はっきりこう書いています。

(注)名古屋市は、新聞・雑誌などの古紙類の収集を行なっていません。

代わりに案内されているのが、集団資源回収・リサイクルステーション・古紙リサイクルセンターの3つです。

横浜市も同じ構造です。

現在、市内の家庭から回収場所に出される古紙・古布については、自治会・町内会等の地域団体が契約した民間の回収事業者により全て回収されています。(この制度を「資源集団回収」と呼びます)。 回収日や回収場所など実施の詳細は、登録団体と登録業者で取り決めます。(横浜市による委託回収ではありません。)

「市のごみカレンダーに古紙の日が載っていない」のは、市が回収していないからということがあります。

集団資源回収の仕組み

自治体が直接回収するのではなく、地域団体が民間の回収事業者と契約して回収し、自治体が奨励金を出す仕組みです。

名古屋市の説明です。

集団資源回収とは、子ども会や町内会、学区毎の団体が、回収日時・場所などを決めて資源を回収し、資源回収業者に引き取ってもらう回収活動です。集団資源回収活動によって得られたお金は、地域活動に役立てられています。

大阪市は奨励金の金額まで公開しています。年間古紙収集量15トンまでは1kgあたり1.5円、15トンを超え30トンまでは2円、30トンを超えると3円(上限70万円)という設計です。

回収日が公開されていないことがあります

横浜市は、資源物の持ち去りを防ぐため、インターネット上で回収日・場所・品目を公開していません。

つまり自治体のサイトを見ても回収日が分からないことがあります。町内会や管理組合に確認するか、掲示板を見てください。

持ち去りを禁じる条例まであります

名古屋市は、集団資源回収に出した古紙の無断持ち去りに対して条例を作っています。

集団資源回収に出した新聞などの古紙を契約した回収業者以外の者が無断で持ち去る被害が発生しています。名古屋市では地域の活動を守るため、平成23年11月市会において、議員提案による「名古屋市集団回収における古紙の持去り防止に関する条例」が成立しました。

回収は地域の活動の資金源になっているため、こうした対策が取られています。

紙でも古紙に出せないものがあります

ここも見落としやすいところです。「紙だから古紙」ではありません。

横浜市が挙げている、古紙として出せないものです。

感熱発泡紙(点字などに使用する加熱すると盛り上がる紙)/汚れた紙(使用済みティッシュペーパー、ピザの箱など)/銀紙、内側がアルミ貼りの紙パック、ビニールコーティング紙(手で切るとビニール部分が破れずに残るもの)、裏カーボン紙、捺染紙(アイロンプリント紙など)、カップ麺の紙製容器、ヨーグルト・アイスクリームの紙製容器、洗剤の紙製容器、石けんの個別包装紙

大阪市も同様です。

においや汚れのついた紙は、「古紙・衣類」の対象ではありません。 レシートなどの感熱紙は、「古紙・衣類」の対象ではありません。 複写伝票などのカーボン紙・ノンカーボン紙は古紙・衣類の対象ではありません。 アイロンプリント紙(捺染紙)は古紙・衣類の対象ではありません。

レシートの束をまとめて古紙に出すのは間違いです。感熱紙は燃やすごみになります。

本・雑誌を出すときの準備

横浜市の案内を基準に整理します。

雑誌としてまとめるもの

週刊誌、漫画本、専門誌、単行本、百科事典、教科書、カタログなどまとめてひもでしばってください。

取り除くもの

※紙製以外の付録や皮や布、ビニール等の紙製以外の表紙は取り除いてください。

ハードカバーの布張り表紙、雑誌の付録のDVDやプラスチック小物は外してください。 段ボールについては「粘着テープは取り除いてください」とされています。

迷ったときの順番

  1. 点数はまとまっているか? 発売から時間が経ちすぎていないか? → まず買取査定に出す
  2. バーコード(ISBN)で価格を調べる。返送料が自己負担の業者が多いジャンルなので、送る前に見当をつける
  3. 値段がつかない・最低点数に届かない → 自治体が古紙を回収しているか確認
  4. 回収していない → 集団資源回収、リサイクルステーション、古紙リサイクルセンターを探す
  5. 感熱紙・汚れた紙・ビニールコーティング紙が混ざっていないか確認して出す

漫画をまとめて売るなら、漫画・コミック買取おすすめ比較もあわせてご覧ください。全巻セットは巻数がそのまま箱数になるため、送料が無料になる箱数の上限で差がつきます。

まとめ

本・雑誌の処分は、自分の自治体が古紙を回収しているかを確かめるところから始まります。名古屋市のように市が収集していない自治体があり、その場合は集団資源回収などを使います。

集団資源回収は地域団体と民間事業者の契約で成り立っており、回収日が公開されていないこともあります。町内会や掲示板で確認してください。

そして紙でも古紙に出せないものがあります。感熱紙(レシート)、汚れた紙、ビニールコーティング紙、カーボン紙は燃やすごみです。

まとまった量があるなら、捨てる前に買取査定に出すほうが手元に残るものがあります。

疑問を解消

よくある質問

本は自治体が回収してくれますか?
自治体によります。 名古屋市は「名古屋市は、新聞・雑誌などの古紙類の収集を行なっていません」と明記しており、集団資源回収やリサイクルステーション、古紙リサイクルセンターの利用を案内しています。横浜市も「古紙・古布については、自治会・町内会等の地域団体が契約した民間の回収事業者により全て回収されています」としています。
集団資源回収とは何ですか?
自治体が直接回収するのではなく、町内会や子ども会などの地域団体が民間の回収事業者と契約して回収する仕組みです。回収量に応じて自治体から奨励金が出ます。回収日や場所は団体と事業者が取り決めるため、自治体のサイトには載っていないことがあります。
漫画は雑誌ですか、本ですか?
横浜市の区分では、週刊誌・漫画本・専門誌・単行本・百科事典・教科書・カタログなどをまとめて「雑誌」として扱っています。紙製以外の付録や、皮や布・ビニールの表紙は取り除くよう案内されています。
レシートや感熱紙は古紙に出せますか?
出せません。 大阪市は「レシートなどの感熱紙は、『古紙・衣類』の対象ではありません」、横浜市も感熱発泡紙を「燃やすごみ」へと案内しています。カーボン紙・ノンカーボン紙、アイロンプリント紙(捺染紙)も同様です。
本は売れますか?
売れることがあります。ただし最低点数が決まっている業者が多く、本は30点から、10点以上からといった条件があります。バーコード(ISBN)で送る前に価格を調べられる業者もあります。条件は本・古本の宅配買取おすすめ比較にまとめています。

出典

本文中の数値と引用は、下記の各社公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。 当サイトが独自に集計・調査したものではありません。

  1. [1]名古屋市「集団資源回収とは」参考資料https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1012228/1012246/1033990.html
  2. [2]横浜市「古紙・古布等の資源物の回収(資源集団回収)について」参考資料https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/gomi/shudan/syuudannkaisyuunitui.html
  3. [3]大阪市「資源集団回収活動について」参考資料https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000009027.html
  4. [4]大阪市「品目別収集区分一覧表(50音順)」参考資料https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000201907.html